私事ですが、変動金利で住宅ローンを組んでからちょうど1年が経ちました。
組んだ当初は「変動金利一択でしょ」くらい金利上昇は考えてなかったのですが、この1年で日銀のニュースを見ない月はないくらい、利上げの話題が続いていますよね。
今回の記事では、「この金利上昇、株にはどう影響するの?」「そもそも今後また金利が下がる可能性ってあるの?」というところを、日銀のこれまでの利上げの流れとあわせて整理してみます。
まずは日銀の利上げ、ここまでの流れをおさらい
自分の住宅ローンの話をする前に、日銀がここまでどう金利を動かしてきたか、時系列でおさらいしてみます。
| 時期 | 政策金利 | 備考 |
|---|---|---|
| 2024年3月19日 | 0〜0.1%程度 | マイナス金利を解除。17年ぶりの利上げ |
| 2024年7月31日 | 0.25%程度 | 追加利上げ1回目 |
| 2025年1月24日 | 0.5%程度 | 追加利上げ2回目 |
| 2025年12月19日 | 0.75%程度 | 30年ぶりの水準に |
| 2026年6月16日 | 1.0%程度 | 約31年ぶりの水準に |
私が住宅ローンを組んだのはこの表でいう0.5%あたりの時期だったので、体感としても「組んだときよりだいぶ利上げが進んだなあ」という感覚があります。
こうやって並べてみると、2年ちょっとの間に0%近辺から1.0%まで、着実にペースを上げて利上げが進んできたことがよくわかります。
金利が上がると株にはどう影響するのか
では、この利上げが株式市場にはどう影響するのか。ざっくり言うと、一般的には次のような理屈があるとされています。
- 企業がお金を借りるときのコストが上がるので、設備投資や事業拡大にブレーキがかかりやすくなる
- 将来の利益を今の価値に割り引いて株価を考える”割引率”が上がるので、特に将来の成長期待が大きい銘柄(グロース株)ほど株価が下がりやすくなる
- 預金や国債の金利が上がることで、「わざわざリスクを取って株を持たなくても、預金や債券で十分じゃない?」という資金の流れが起きやすくなる
なので教科書的には、利上げは株価にとってマイナス材料、と言われることが多いです。
ただ、実際の株式市場は日経平均が最高値を更新し続けているように、利上げが進んでいる最中でも力強く上昇してきました。理由としては、企業業績自体の改善や、デフレ脱却による”普通の経済”への期待の方が、金利上昇のマイナス影響を上回っている、という見方が多いようです。
理屈と現実が必ずしも一致しないところが、相場の面白さでもあり難しさでもありますね。
業種によって影響がプラスにもマイナスにもなる
もう少し掘り下げると、金利上昇の影響は業種によってけっこう違うようです。
- 銀行・保険などの金融株:貸出金利と預金金利の差(利ざや)が広がりやすくなるため、利上げはむしろ追い風になりやすい
- IT・スタートアップ系のグロース株:将来の利益への期待で買われている分、割引率の上昇(金利上昇)の影響を受けやすい
- 輸出企業:金利上昇に伴う円の動き次第で為替差益・差損の影響を受けやすい
なので「金利が上がった=株全体が下がる」と単純化するのではなく、「どの業種にどう効いてくるか」で見たほうが実態に近そうです。
今後、金利が下がる可能性はあるのか
住宅ローンを組んでいる身としては、正直ここが一番気になるところです。
いくつかの経済研究機関の予測をみると、日銀の”中立金利”(景気にも物価にも中立的とされる金利水準)は1.0%〜2.5%程度と推計されており、今の1.0%という水準は、まだ金融引き締めというよりは緩和的な範囲にとどまっている、という見方が多いようです。
このため、目先の予測としては、今後も半年に1回程度のペースで緩やかな利上げが続き、2028年ごろには1.5%程度まで到達するのでは、という見通しを示しているところもありました。つまり、少なくとも近い将来に自然に金利が下がっていく、というシナリオは今のところ主流ではなさそうです。
もちろん、これはあくまで現時点の経済状況(賃上げの継続、物価上昇など)を前提にした予測です。世界的な景気後退や、国内で大きな経済ショックが起きれば、日銀が利下げに転じる可能性はゼロではありません。ただ、それは「順調にいけば金利は下がる」というより、「何か悪いことが起きたときの対応として金利が下がる」というシナリオに近い気がしていて、あまり歓迎できる下がり方ではなさそうだな、というのが正直な感想です。
まとめ:金利のある世界と、どう付き合っていくか
今回調べてみて整理できたのは、
- 日銀は2024年3月のマイナス金利解除から、2026年6月の1.0%まで、段階的に利上げを進めてきた
- 金利上昇は理屈の上では株価にマイナスに働きやすいが、実際には業績改善などの力強さがそれを上回ってきた
- 業種によって金利上昇の影響はプラスにもマイナスにもなる
- 近い将来、自然な形で金利が下がっていくシナリオは今のところ主流ではなさそうで、むしろ緩やかな利上げが続く可能性のほうが高そう
ということでした。
住宅ローンを変動金利で組んでいる身としては、正直「金利がもう下がらないかも」という前提で心構えをしておいたほうがよさそうだな、というのが今回の一番の収穫です。
とはいえ、以前の記事でも書いた通り、こういう不確実な未来に対しては、目先の金利や株価に一喜一憂しすぎず、淡々と積み立てを続けていくスタンスが結局は一番ノンストレスな気がしています。弱気にならず、無心無心…


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